
風呂から上がって布団で伸びていると、
天井に向けた視界の隅でなんか動いてた。
よく見るとムカデだった。
このムカデというナマモノはその昔、
まだショタ小僧だった頃の私の睡眠中に
好きな女の子の写真とか収める神聖不可侵なスペースである枕の下に侵入し、
こちらの知らず間に一晩をともにし、既成事実を作り上げたという
とんでもないビッチであるため、
ものすごくトラウマ生命体なわけだ。半狂乱のトリガーである。
さて、そのムカデが自室の天上隅をのそのそと歩いている光景が眼前にある以上、
とりあえず撃退行動に移らなくてはならない。
こういうとき、威嚇できれば手っ取り早いのだが、ここは聖域の我が家である。
何しろ目の届かないところに行かれるのが一番困るので、
否が王にもタイマン勝負を強いてくる
部屋の中で突然現れる脅威という奴はもうホント度し難い。
ふざけやがって、と、毒づきながら、
キッチンペーパーの筒とスーパーのビニ袋を手に取り、
キッチンペーパーの筒の片側にビニ袋の口をぐるぐる巻きつける。
これで、後は筒の空いてる方からムカデを招き寄せさえすれば
勝手にビニール袋に収まるぜじゃじゃy-んという画期的な捕獲機が誕生、
クリエイトされた瞬間だった。
勿論、その新たなる文明の利器を作り出している最中もムカデから目は離さない。
逃がしてしまうことだけはダメだ。絶対にしてはいけない。
見るとやつは机の上、クーラーの上の辺りに進路をとっていた。
ならば、椅子に乗れば楽に作業が行えるだろうと踏んで、椅子を踏む。
ところが、このずうずうしい節足ビッチ。
さあ捕まえん。と、いざ、筒先を向けてみれば、
借りてきた猫のように大人しくなってしまった。
ゴキブリのようにさっさか逃げるでもない。
ただ、長くてキモイ体をUの字に折り曲げるだけ。
まったくその場から動こうとはしない。
しかし、そのUの字はこの筒先ホイホイには確かに効果的で、
こちらとしても進展が見出せない。
極力、触れたくは無かったのだが、
仕方なく筒先でムカデボディを弄っていると突然逃げ出して、
なんとこいつクーラーの中に侵入しやがった。
ぎゃーぎゃーとうろたえたのだが、5秒もしないうちになんか出てきたので
再び筒先を向ける。
さすがに逃げ道もないので、これは筒先を拒否できまいとウリウリしたら、
なんとこのビッチ、筒の外側を駆け上がってくるではないか!!
内側を通れば、袋内直行便。
外側は俺の腕直行便。
ぎゃあああああああああああ。
一瞬で血の気が引き、大慌てで椅子から降りて、いや、飛び降りない。危ないからね。
間一髪というところで、ゴミ袋へ文明の利器ごとシュート!!!
スーパーな素早さでスーパーの袋を閉じて、やれやれ捕獲したぜこの野朗。
と、一息つくと、今度は閉じた口からのそのそと這い出てくるクソビッチ。
これだから昆虫族は!!もっと空間を大事にしろよ!TPOわきまえろよ!!!
こっちは閉めたの終わったの!なんで、もう1ラウンドやれますよ。
な雰囲気出してんの馬鹿なの?死ぬの?しんでよー。
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー!
わめきながら、もうひとつのゴミ袋で叩きまくると、
このビッチめ。びびったのか袋の中へアイシャルリターンしやがった。
すぐさま、スーパーのビニ袋をさらにスーパーのビニ袋で包み、
今度はちゃんと縛り口を捻って縛り、
さらにビニ袋を被せ、さらに縛り、
無事、ゴミ袋内で右往左往するビッチの図が出来上がった。
ふははははは貴様は永遠にそこから出てくることは出来ないのだー!
テンション上がりつつ、やっぱキモイので、さっさと外に捨ててきました。
ゴキブリよりめんどくせえぜこの野朗………
天井に向けた視界の隅でなんか動いてた。
よく見るとムカデだった。
このムカデというナマモノはその昔、
まだショタ小僧だった頃の私の睡眠中に
好きな女の子の写真とか収める神聖不可侵なスペースである枕の下に侵入し、
こちらの知らず間に一晩をともにし、既成事実を作り上げたという
とんでもないビッチであるため、
ものすごくトラウマ生命体なわけだ。半狂乱のトリガーである。
さて、そのムカデが自室の天上隅をのそのそと歩いている光景が眼前にある以上、
とりあえず撃退行動に移らなくてはならない。
こういうとき、威嚇できれば手っ取り早いのだが、ここは聖域の我が家である。
何しろ目の届かないところに行かれるのが一番困るので、
否が王にもタイマン勝負を強いてくる
部屋の中で突然現れる脅威という奴はもうホント度し難い。
ふざけやがって、と、毒づきながら、
キッチンペーパーの筒とスーパーのビニ袋を手に取り、
キッチンペーパーの筒の片側にビニ袋の口をぐるぐる巻きつける。
これで、後は筒の空いてる方からムカデを招き寄せさえすれば
勝手にビニール袋に収まるぜじゃじゃy-んという画期的な捕獲機が誕生、
クリエイトされた瞬間だった。
勿論、その新たなる文明の利器を作り出している最中もムカデから目は離さない。
逃がしてしまうことだけはダメだ。絶対にしてはいけない。
見るとやつは机の上、クーラーの上の辺りに進路をとっていた。
ならば、椅子に乗れば楽に作業が行えるだろうと踏んで、椅子を踏む。
ところが、このずうずうしい節足ビッチ。
さあ捕まえん。と、いざ、筒先を向けてみれば、
借りてきた猫のように大人しくなってしまった。
ゴキブリのようにさっさか逃げるでもない。
ただ、長くてキモイ体をUの字に折り曲げるだけ。
まったくその場から動こうとはしない。
しかし、そのUの字はこの筒先ホイホイには確かに効果的で、
こちらとしても進展が見出せない。
極力、触れたくは無かったのだが、
仕方なく筒先でムカデボディを弄っていると突然逃げ出して、
なんとこいつクーラーの中に侵入しやがった。
ぎゃーぎゃーとうろたえたのだが、5秒もしないうちになんか出てきたので
再び筒先を向ける。
さすがに逃げ道もないので、これは筒先を拒否できまいとウリウリしたら、
なんとこのビッチ、筒の外側を駆け上がってくるではないか!!
内側を通れば、袋内直行便。
外側は俺の腕直行便。
ぎゃあああああああああああ。
一瞬で血の気が引き、大慌てで椅子から降りて、いや、飛び降りない。危ないからね。
間一髪というところで、ゴミ袋へ文明の利器ごとシュート!!!
スーパーな素早さでスーパーの袋を閉じて、やれやれ捕獲したぜこの野朗。
と、一息つくと、今度は閉じた口からのそのそと這い出てくるクソビッチ。
これだから昆虫族は!!もっと空間を大事にしろよ!TPOわきまえろよ!!!
こっちは閉めたの終わったの!なんで、もう1ラウンドやれますよ。
な雰囲気出してんの馬鹿なの?死ぬの?しんでよー。
ぎゃーぎゃーぎゃーぎゃー!
わめきながら、もうひとつのゴミ袋で叩きまくると、
このビッチめ。びびったのか袋の中へアイシャルリターンしやがった。
すぐさま、スーパーのビニ袋をさらにスーパーのビニ袋で包み、
今度はちゃんと縛り口を捻って縛り、
さらにビニ袋を被せ、さらに縛り、
無事、ゴミ袋内で右往左往するビッチの図が出来上がった。
ふははははは貴様は永遠にそこから出てくることは出来ないのだー!
テンション上がりつつ、やっぱキモイので、さっさと外に捨ててきました。
ゴキブリよりめんどくせえぜこの野朗………