
![]() | CARNIVAL (二次元ドリームノベルズ) (2004/12) S.M.L瀬戸口 廉也 商品詳細を見る |
プレイすれば何時間かかるかも分からないものが本ならいいとこ1時間だね。お手軽だね。
と思ったのですが、全て読みきってあとがきを読んでいる段になって
ゲーム本編から7年が経過したエピローグの
書き下ろしノベライズであったということを知って肩が落ちました。
結局、未だ本編は未経験ということです。
まぁ、大体内容は書かれていたのでもういいんですけどね。
前評判の通りならよっぽど重い話だろうな。大丈夫かな
と多少不安になりながらも文章繰りが面白かったのでついついページをめくってしまい、
気がついたら読み終わっていました。
なかなか読み応えのある一人称でした。
確かに前評判に勝るとも劣らない毒気の強さでしたが、
最後がなんとなく救いのある感じで淡く閉められていたので
当てられる心配はいらなかったかな。
読んでる間中、期待してページをめくっていました。非常に面白かったです。
以下、個人的に一番気になったところを。
ネタバレになってしまうので隠します。続きからです。
主人公が僕はネクロフィリアなんだよ。死体でしか性欲処理できないんだ。
と告白したシーンから暗転し、ヒロインが姿を消したシーンで
これはひょっとして死体が量産される猟奇展開に続くのかなーと嫌な汗をかいたら、
意外に綺麗な方向で締められていてほっと胸をなでおろしました。
もう少しこの際、妄想した猟奇展開について細かく言うと
てっきり次に登場するシーンでは
「死体じゃないと勃たない貴方のために死体を持ってきたんだよ」
と言い出すんじゃないかとばかり。
最近の白雉ヒロインは主人公のたわいない一言で
結構けしからん方向に染まってしまうパターンが多かったせいか、
血で血を洗う性の宴を予期して勝手に気持ち悪くなってしまいましたので
実際に持ってきたのがバイアグラとかそこらへんの詰め合わせセットで本当に安心しました。